ヴェルファイアは、兄弟車のアルファードと同じ骨格を持ちながら、査定の世界では少し違う値動きをします。国内での指名は、たしかにアルファードのほうが多いです。ところがマレーシアなど東南アジアでは、ヴェルファイアの押し出しの強い顔つきを好まれます。
この記事では、ヴェルファイア30系・40系の買取相場を年式・グレード別に整理し、海外需要と為替が金額にどう効いているかまで踏み込んで解説します。ワンゼットはマレーシアの提携バイヤーと直接取引しているため、輸出の現場で実際にどこを見て値を付けているかまで紹介します。
1. ヴェルファイアの値段は、日本の外でも決まっている
1-1. 2025年、170万台が日本の外へ。3年連続で過去最高
財務省貿易統計をもとにした日本自動車会議所の集計では、2025年の中古車輸出台数は前年比9.1%増の約170万台で、3年連続、過去最高を更新しました。国別ではアラブ首長国連邦(UAE)が前年比11.7%増の252,637台で2年連続首位、タンザニアが同53.8%増の117,489台と急伸しました。地域別ではアフリカが約37万台で最多、次いでアジアが約31万台、中東が約22万台という構成です。
ヴェルファイアはこの流れの中心にいる車種のひとつです。とくにマレーシアでは高級MPVとしての需要が定着していて、業界メディアの相場分析でも「40系のガソリン車はマレーシアの輸出需要で相場が動く」と指摘されています。国内の小売相場だけを見る業者と、輸出ルートを持つ業者とで金額が割れるのは、そもそも見ている市場が違うためです。
1-2. 為替と海上輸送コストが査定額に直結する
円安が進むと、海外バイヤーから見た日本車の価格は相対的に安くなり、輸出業者の買い付け余力が増えます。2026年に入ってからのオークション相場が過去最高水準を更新しているのも、「円安で勢いづく輸出業者」と「在庫を確保したい国内販売店」の需要が重なったためだと業界レポートは分析しています。逆に、輸出先の政策が変わったり、海上輸送の混乱したりすると、輸出向け車種の相場は短期間で数十万円動くことがあります。ヴェルファイアは、その影響をまともに受ける側にいる車と言えます。
2. 40系ヴェルファイア(2023年6月〜)|買取相場早見表
現行の40系ヴェルファイアは、アルファードと違って「Zプレミア」を中心とした構成で、2.4Lターボ(ガソリン)と2.5Lハイブリッドが主力です。業界メディアの業者オークション集計では、2.4Lガソリンターボの「Zプレミア」は、3年落ちで残価率94%、2年落ちで97%。3年乗ってもほとんど目減りしません。異例と言っていい水準です。
| 年式(経過年) | グレード | 買取相場の目安 | 残価率の目安 |
|---|---|---|---|
| 2026年式(当年) | Zプレミア(2.4Lターボ) | 630〜700万円 | 98〜103% |
| 2025年式(1年落ち) | Zプレミア(2.4Lターボ) | 610〜670万円 | 95〜99% |
| 2024年式(2年落ち) | Zプレミア(2.4Lターボ) | 590〜650万円 | 97%前後 |
| 2023年式(3年落ち) | Zプレミア(2.4Lターボ) | 560〜620万円 | 94%前後 |
| 2024〜26年式 | Zプレミア(2.5L HEV) | 620〜720万円 | 88〜95% |
| 2023〜26年式 | エグゼクティブラウンジ | 800〜980万円 | 80〜90% |
※金額は税込・調査時点の目安。走行距離は年間1万km前後を標準とした場合の水準です。2026年5〜7月時点の業者オークション集計をもとに幅を持たせて記載しています。
注意したいのは値動きの方向です。業界メディアの分析では、40系のガソリンは2026年5月下旬をピークに再び下落へ転じ、とくに1年落ちのガソリングレードで下げ幅が目立つとされています。アルファードと同様に、40系も受注の正常化と増産によって「新車が待たずに買える」状態へ戻りつつあります。数年以内に手放す予定があるなら、迷っているあいだに相場のほうが動きます。
3. 30系ヴェルファイア(2015年1月〜2023年)|後期の程度良好車が相場を支えている
30系は2015年1月に登場し、2017年12月のマイナーチェンジで後期型となりました。40系の新車価格が高止まりしているため、「40系は手が届かないから、程度のよい30系後期を」という買い替え需要が続いています。2026年7月時点でも後期ガソリンのZG系は残価率約64%を保っており、2年前と比べても水準は落ちていません。
| 年式(経過年) | グレード | 買取相場の目安 | コメント |
|---|---|---|---|
| 2021〜22年式(4〜5年落ち) | 30系後期 2.5Z Gエディション | 330〜420万円 | 後期・低走行は高値圏を維持 |
| 2018〜20年式(6〜8年落ち) | 30系後期 2.5Z Aエディション | 230〜320万円 | サンルーフ有無で30万円前後の差 |
| 2018〜22年式 | 30系後期 HV ZR Gエディション | 310〜440万円 | 4WD・7人乗りは加点 |
| 2015〜17年式(9〜11年落ち) | 30系前期 2.5Z/3.5V | 140〜250万円 | 輸出向けの引き合いが下支え |
| 2015〜17年式 | 30系前期 HV ZR/X | 170〜270万円 | 駆動用バッテリーの状態で幅が出る |
※金額は税込・調査時点の目安。走行距離は年間1万km前後を標準とした場合の水準です。
一方、30系でも年式が古い個体には、別の動きがあります。輸出できる期間の終わりが近づくと、相場が段差状に下がるためです。輸出先の国には年式規制(何年落ちまで輸入を認めるか)が設けられていて、そのラインを跨いだ瞬間に現地からの引き合いが消えます。
規制のラインは国ごとに違ううえ、途中で変わることもあります。ここを読めるかどうかで売り時が半年単位でズレるので、年式の進んだ個体ほど、輸出の実務を持っている業者に当ててみたほうがいいでしょう。
4. アルファードとヴェルファイア、どちらが高く売れるのか
よく聞かれる質問です。答えは「国内はアルファード、輸出はヴェルファイアが強い場面がある」になります。40系はヴェルファイアがZプレミア中心の上位構成になっているぶん、同年式・同条件でも絶対額でヴェルファイアが上回るケースは珍しくありません。
決め手になるのは車名ではありません。その車が「国内小売」「業者オークション」「海外輸出」のどの売り先でいちばん高く評価されるか。そこで順位は入れ替わります。
| 売り先 | 得意な車 | 評価される要素 |
|---|---|---|
| 国内小売(店頭販売) | 低走行・白/黒・記録簿付・後期型 | 程度の良さ、装備、保証を付けて売れるか |
| 業者オークション(全国130会場) | 標準的な条件の車全般 | 評価点、修復歴、地域相場 |
| 海外輸出(マレーシア等) | 過走行・年式古め・押し出しの強い外装 | 現地人気、年式規制、為替、船腹の確保 |
※ワンゼットはこの3つの売り先をすべて社内で比較したうえで金額を提示します。
5. 査定額を押し上げる装備・カラー・書類
年式と走行距離が同じでも、ここから先で数十万円は動きます。ヴェルファイアで実際に影響の大きい要素を挙げていきます。
5-1. 装備:ルーフとシート
- ツインムーンルーフ(サンルーフ):国内・輸出の双方で指名が入る最重要装備です。
- エグゼクティブラウンジ/エグゼクティブパワーシート:絶対額を大きく引き上げます。
- JBLプレミアムサウンド+後席ディスプレイ:ファミリー・送迎需要の双方で加点。
- モデリスタ/TRDの純正系エアロ:社外品と違い減点になりにくく、輸出でも評価されます。
- 4WD:降雪地・輸出先の双方に需要があり、FFより高く評価される傾向があります。
5-2. ボディカラー:アルファードよりシビア
ホワイトパールクリスタルシャインとブラックの2色が突出しています。この2色以外は、同条件でも数十万円単位で差が付くことがあります。ヴェルファイアは外装の押し出しで選ばれる車なので、色が評価に乗る度合いはアルファード以上にシビアです。
5-3. 書類・記録・純正品
整備記録簿(点検整備記録簿)が揃っていることは、国内小売に回せる個体かどうかの判断材料になります。純正キー2本、取扱説明書、純正ホイール・純正パーツ一式が揃っていれば、そのまま加点対象です。社外パーツに替えるときは、外した純正品を捨てないでください。売却まで取っておけば加点になります。
6. 10万kmを超えても、値は落ち切らない
査定では年間1万km前後が標準的な走行距離として扱われ、実務では3万km・5万km・10万kmが区切りになります。区切りを超える手前が有利、という原則そのものは変わりません。
ただしヴェルファイアには輸出需要があるので、10万kmでも15万kmでも値が消えることはまずありません。「走りすぎたから」と廃車や下取りへ回してしまう前に、輸出ルートを持つ業者で一度査定を取ってみてください。国内の相場表だけを見て出た金額とは、別の数字が出ることがあります。
7. 盗難リスクへの備え
日本損害保険協会の第27回自動車盗難事故実態調査では、ランドクルーザーが825件で5年連続ワースト1、アルファードが2位と、トヨタの人気車が上位を占めています。ヴェルファイアはアルファードと中身を共有する車ですから、同じ目で見られていると考えておいたほうがいいでしょう。
屋内保管や後付けのセキュリティは、保険料の面でも、売るときの評価の面でも効きます。純正キーが2本揃っていることも加点条件のひとつなので、本数の管理もしっかりと行っておきましょう。
8. ワンゼットのヴェルファイア買取が強い理由
ワンゼット(運営:株式会社ラングローブ)は、神戸・大阪・徳島・愛知・滋賀・神奈川で中古車販売・買取・車検・整備・鈑金塗装をワンストップで手がける自動車販売グループです。中核店舗のワンゼット東神戸(神戸市東灘区深江浜町125)は「セダン・ミニバン専門店」を掲げ、クラウン・マジェスタ・マークX・レクサスIS/GS/LS・スカイライン・フーガ・アルファード・ヴェルファイア・エルグランドといった上質車を軸に在庫を構成しています(カーセンサー掲載在庫187台、クチコミ総合評価4.9点/1859件・2026年8月時点)。
ヴェルファイアに関する当社の強みは、次の3つの点です。
①マレーシアのバイヤーと直接つながっている
商社や中間業者を挟まず、現地の提携バイヤーへ直接出せます。マレーシアはヴェルファイアの押し出しの強い外装が評価される市場で、条件の合う個体では国内の小売相場を上回ることがあります。
②年式規制を読んで、売り時まで出す
輸出先ごとに、何年落ちまで輸入を認めるかの線が引かれています。この線を跨ぐ前後で引き合いが大きく変わるため、30系のように年式の進んだ個体では「いくらか」と一緒に「いつ出すか」もお伝えしています。
③3つの売り先を並べてから値を出す
全国130会場のオークション相場、東神戸店での自社小売、そして輸出。この3つを毎回突き合わせます。店頭で売り切れる見込みが立つ車は出品料や陸送費が乗らないので、その分をそのまま買取価格に回せます。
《安心ポイント》
・出張査定無料・名義変更無料代行。書類が揃えば即日〜翌営業日のお支払いにも対応します。
・やり取りはメールで完結。営業電話がかかってくる心配はありません。
・整備工場・鈑金塗装工場を併設。売却後の代車や、乗り換え車両の納車前整備(法定12ヶ月点検30項目)まで自社で完結します。
対応エリアは神戸(東神戸/鈴蘭台/大久保/宝塚)、大阪(箕面)、徳島(徳島/Jeep徳島)、愛知(春日井・小牧)、滋賀(FIAT/ABARTH滋賀)、神奈川(Jeep小田原)。できるかぎり高い評価をお出しします。
9. よくある質問(FAQ)
Q. 40系ヴェルファイアは今が売り時ですか?
A. 数年以内に手放す予定があるなら、早めの査定をおすすめします。業界メディアの分析では、40系ガソリンは2026年5月下旬をピークに再び下落へ転じており、1年落ちガソリンの下げ幅が目立つとされています。
Q. 30系の前期型でも値が付きますか?
A. 値は付きます。輸出向けの引き合いが下支えしており、10万kmを超えても取引されています。ただし輸出先の年式規制ラインを跨ぐと相場が段差状に下がるため、古い個体ほど「いつ売るか」で結果が変わります。
Q. アルファードとヴェルファイア、査定額に差はありますか?
A. 国内小売ではアルファードの指名が多い一方、海外ではヴェルファイアの外装が好まれる市場があります。40系はヴェルファイアが上位グレード中心の構成のため、同年式なら絶対額で上回ることもあります。どちらが上かは、その車をどこへ売るかで変わります。
Q. マレーシア向けの輸出ルートがあると、どのくらい違いますか?
A. 車種・年式・状態によりますが、輸出で評価される個体なら、国内相場を超える金額になることがあります。反対に、輸出に向かない個体では差が出ません。だから毎回、3つの売り先を並べて比べたうえで金額を出しています。
Q. 社外エアロやホイールに交換していますが不利ですか?
A. 純正パーツが残っていれば大きな問題にはなりません。純正戻しができる状態がいちばん有利です。純正品を処分してしまっている場合は、その分の減点を織り込んだ評価になります。
Q. 査定額はどのくらいの期間有効ですか?
A. 一般的には提示から1週間程度が目安です。中古車オークションの成約単価は月次で動いており、2026年に入ってからは輸出需要と在庫確保の動きで過去最高水準の更新が続いていると報じられています。相場が動く局面ほど、査定は「売ると決めたタイミング」で取り直すのが確実です。
Q. ローンが残っていても売却できますか?
A. 売却できます。買取額でローンを完済し、差額を受け取る(不足する場合は精算する)のが一般的な流れです。ワンゼットでは残債の確認から所有権解除・名義変更まで無料で代行します。
Q. 出張査定のエリアはどこまでですか?
A. 兵庫・大阪・徳島・愛知・滋賀・神奈川を中心に対応しています。エリア外でもご相談ください。
10. まとめ|どこへ売れる車なのかで、金額は決まる
ヴェルファイアの査定額を決めているのは、年式や走行距離そのものよりも、その車をどこへ売れるかです。170万台規模まで広がった中古車輸出。円安で買い付けを強めている輸出業者。増産で調整に入った40系の国内相場。この3つが同時に動いている2026年は、業者ごとの金額差がとりわけ開きやすい時期になっています。
国内小売、全国130会場のオークション、マレーシアの提携バイヤー。これらを比べたうえで、いちばん高い数字をお出しします。まずはお問い合わせフォームから、気軽にどうぞ。
※この記事の相場・残価率は、業界専門メディアが公開している業者オークション実績や中古車情報サイトの掲載価格をもとにした調査時点の目安です。実際の査定額は、グレード・ボディカラー・装備・修復歴・整備記録・地域需要・為替や海外需要の変動によって上下します。正確な金額は個別査定でご確認ください。