クラウンは2022年の16代目でシリーズ化され、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4モデル体制になりました。同じクラウンでも、この4モデルと先代220系ではリセールの傾向が異なります。「クラウンだから高く売れるはず」という思い込みのまま下取りに出すと、車種によっては数十万円単位で損をしかねません。
この記事では、ワンゼット東神戸(クラウン・マジェスタ・レクサスIS/GS/LSといったセダンを主力に扱う専門店)の視点から、クラウン各モデルの買取相場を年式・グレード別に整理し、どのタイミングで、どこに売るのが有利かを解説します。
1. まず、どのクラウンなのかを特定する
査定額を読み違える原因でいちばん多いのは、モデルの取り違えです。「クラウンのハイブリッド」と言われても、それがスポーツのZなのか、クロスオーバーのZなのか、セダンなのかで金額は変わります。発売時期と中古市場での立ち位置を、先にまとめておきます。
| モデル | 発売時期 | キャラクター | 中古市場での位置づけ |
|---|---|---|---|
| クラウン クロスオーバー | 2022年9月1日 | セダン×SUVの融合。16代目の第1弾 | シリーズで最も流通量が多く、相場の基準になる |
| クラウン スポーツ | 2023年10月6日 | SUVクーペ。RS(PHEV)を設定 | 台数が少なく、RSは指名買いで高値圏 |
| クラウン セダン | 2023年11月13日 | 伝統的3BOX。法人・ハイヤー需要 | 個人流通が少なく、法人・輸出の引き合いが強い |
| クラウン エステート | 2025年3月13日 | ワゴン/SUV的パッケージ。最新モデル | 登録台数が少なく、相場はまだ形成途上 |
| 15代目 220系クラウン | 2018年6月〜2022年 | 最後の“正統派”FRセダン | セダン需要の受け皿。値落ちは緩やか |
※発売日はトヨタ公式発表および自動車専門メディアの報道に基づきます。
ここを取り違えたまま話が進むと、そのあとの数字はすべてズレてしまいます。
2. クロスオーバーの相場|買取相場早見表
シリーズの基準となるのがクロスオーバーです。2.5Lハイブリッド(HEV)の「Z」「G」と、2.4Lデュアルブーストハイブリッドの「RS」に分かれ、同じ年式ならRSのほうが高値で推移しています。業者オークションの集計では、Zの2.5Lハイブリッドの2年落ちで残価率70%(買取約423万円/新車支払約607万円)、1〜2年落ちで70%台、3年落ちでも60%後半という水準を保っています。
| 年式(経過年) | グレード | 買取相場の目安 | 残価率の目安 |
|---|---|---|---|
| 2025〜26年式(0〜1年落ち) | RS(2.4L デュアルブーストHEV) | 460〜520万円 | 75〜80% |
| 2023〜24年式(2〜3年落ち) | RS(2.4L デュアルブーストHEV) | 400〜470万円 | 68〜75% |
| 2025〜26年式(0〜1年落ち) | Z(2.5L HEV) | 430〜480万円 | 73〜78% |
| 2024年式(2年落ち) | Z(2.5L HEV) | 400〜440万円 | 70%前後 |
| 2022〜23年式(3〜4年落ち) | Z(2.5L HEV) | 350〜410万円 | 62〜69% |
| 2022〜24年式 | G(2.5L HEV) | 320〜390万円 | Zより10〜30万円低い水準 |
※金額は税込・調査時点の目安。走行距離は年間1万km前後を標準とした場合の水準です。
クロスオーバーは「クラウンをSUVにする」という、ほかに似た車のない立ち位置にいます。そのぶん、ランドクルーザーやジムニーのような極端な高残価にはなりませんが、“ハリアーとは違う上質感”を探している層からの指名買いがあり、相場は安定しています。
なお2026年9月中旬に一部改良が予定されていると報じられています。改良の情報が出回ると、現行型の在庫相場は発表を待たずに動きはじめます。売却を考えている時期がここに重なるなら、発表前後の動きは見ておいたほうがいいでしょう。
2-1. 白と黒、そしてパノラマルーフ
同じZ、同じ走行距離でも、色と装備で査定額は動きます。クラウンで実際に影響が大きいのは次の4点です。
- カラー:プレシャスホワイトパールとブラックの2色が強く、バイトーン(ブラック×プレシャスブロンズ等)も評価されます。
- パノラマルーフ:クラウンでも差が出やすい装備です。装着車は指名で探されます。
- アドバンストパーク/パノラミックビューモニター:先進装備は年式が古くなるほど、相対的な加点が大きくなります。
- 21インチホイール(RS標準):純正のままならプラス評価。社外品に替えている場合は、純正に戻してから査定に出すほうが有利になるケースがほとんどです。
3. スポーツ・セダン・エステートは、平均値があてになりにくい
クロスオーバー以外の3モデルは、流通台数が桁違いに少ないです。そのため「相場」という平均値そのものが、あまり参考になりません。金額を決めているのは、その車をいま探している人が何人いるかです。
3-1. PHEVのRSは、指名で探される側にいる
スポーツは、シリーズの中でも流通量が少なく、2.5L HEVの「Z」と2.4L PHEVの「RS」で性格がはっきり分かれます。RSは新車価格が高いうえ生産枠も限られていたため、中古でも高値圏です。0〜2年落ちでおおむね480〜620万円のレンジ、HEVのZは380〜480万円が目安になります。
台数が少ない車は、平均値ではなく「探している人がいるかどうか」で金額が決まります。オークションに流す前提の業者より、店頭でその車を売り切れる販路を持っている店に直接持ち込んだほうが、金額は伸びやすくなります。スポーツはとくにその傾向が強いモデルです。
3-2. 買い手の中心は法人。書類の手間が日数を左右する
セダンは、ハイヤーや企業の役員車としての需要が中心で、個人の中古流通はほとんどありません。2.5L HEVで0〜2年落ちの目安は480〜620万円です。FCEV(燃料電池)仕様は水素ステーションが近くにあるかどうかで需要が変わるため、相場の幅がさらに広がります。
法人名義やリースアップ車の売却では、所有権解除や名義変更の手続きが必ず絡みます。ここを自社で処理できる業者かどうかで、入金までの日数がだいぶ変わります。金額だけでなく、代行体制も見ておくと実務が楽になります。
3-3. 相場がまだ固まっていない
エステートは、2025年3月13日発売の最新モデルで、中古市場にはまだ台数が出ていません。相場が形成されていない時期は、業者ごとの評価差がそのまま金額差になります。エステートでは数十万円の開きが出ることもあります。査定を1社で終わらせず、幅を見てから決めたほうがいいでしょう。
4. 15代目 220系クラウン|正統派FRセダンとしての評価が上がっている
220系は「最後の正統派FRセダン」としての支持が根強く、16代目がSUV路線へ移ったことで、かえって相対的な価値が見直されています。RS/RSアドバンスは走りに振ったキャラクターで人気があり、同じ年式でもGやSより上の評価が出ます。
| 年式(経過年) | グレード | 買取相場の目安 | コメント |
|---|---|---|---|
| 2021〜22年式(4〜5年落ち) | 2.5 RSアドバンス(HEV) | 290〜380万円 | 220系で最も指名の多い組み合わせ |
| 2019〜20年式(6〜7年落ち) | 2.5 RSアドバンス(HEV) | 230〜300万円 | サンルーフ付は明確に加点 |
| 2018〜22年式 | 3.5 RS Advance(HEV) | 300〜430万円 | 台数少・高年式は高値圏 |
| 2018〜20年式 | 2.0 RS(ターボ) | 180〜260万円 | ガソリンターボは輸出でも評価される |
| 2018〜21年式 | 2.5 G/G-Executive | 200〜300万円 | 上級内装・後席快適装備が加点要素 |
※金額は税込・調査時点の目安。走行距離は年間1万km前後を標準とした場合の水準です。
参考として、ワンゼット東神戸のカーセンサー在庫には、クラウン ハイブリッドが支払総額299.9万円(本体278.1万円)、クラウンアスリート ハイブリッドが支払総額309.9万円(本体288.1万円)で掲載されています(2026年8月時点)。同店は「セダン・ミニバン専門店」を掲げており、クラウン・マジェスタ・マークX・レクサスIS/GS/LS・スカイライン・フーガといったセダン系を継続的に仕入れ・販売しています。
5. 売り方だけで、数十万円は変わる
同じ車を同じ日に手放しても、順番と時期を間違えると受け取る額は下がります。クラウンで押さえておきたい点は次の3つです。
5-1. 下取りではなく、まず買取査定を取る
ディーラー下取りは手続きが簡単です。ただ、下取り額が新車の値引きと合算されて提示されることが多く、車そのものにいくら付いたのかが伝票から読めません。ここはよく誤解されるところで、「下取り20万円」と書かれていても、その20万円が本当に車の評価なのか、値引き分の付け替えなのかは分からないままです。
先に買取専門店の査定を取っておけば、「下取り+値引き」の合計が妥当かどうかを自分で判断できます。ワンゼットは他社見積もりの持ち込みを歓迎しています。数字を持ってきていただけると、こちらも根拠のある金額を出しやすくなります。
5-2. 4月1日をまたぐと、翌年度分がまるごと乗る
自動車税種別割は、4月1日時点の登録名義人に課税されます。3月中に売却して名義変更まで終わっていれば、翌年度分の負担は発生しません。名義が移ったのが4月2日でも、その年度分は元の名義人が払うことになります。売ると決めているなら、3月末は意識しておきましょう。
あわせて、初度登録から13年を超えるとガソリン車は自動車税種別割がおおむね15%重課され、自動車重量税も車検のたびに加算されます(ディーゼル車は11年超)。13年目、18年目の節目に入る直前は、維持費の面から見ても売却を考えるタイミングです。220系の初期型でも登録から8年ほどなので慌てる必要はありませんが、車検が近いなら、通してから売るより先に相場を見ておいたほうが結果的に得になることが多いです。
5-3. 修復歴は隠さない
日本自動車査定協会(JAAI)の基準では、フレーム、クロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロア、トランクフロア(リアパネル)、ラジエータコアサポートといった骨格部位を交換または修復している車が「修復歴車」にあたります。バンパーやドアの板金は、ここには入りません。
中古車を販売するときは自動車公正競争規約で修復歴の表示が義務づけられているため、伏せていても点検の過程で必ず出てきます。あとから分かって減額されるより、最初に申告してその前提で金額を出してもらうほうが、結果として手取りは高くなります。整備記録簿も同じで、揃っているものは全部お出しいただけると助かります。
6. ワンゼットのクラウン買取が強い理由
ワンゼット(運営:株式会社ラングローブ)は、神戸・大阪・徳島・愛知・滋賀・神奈川で中古車販売・買取・車検・整備・鈑金塗装をワンストップで手がける自動車販売グループです。中核店舗のワンゼット東神戸(神戸市東灘区深江浜町125)は「セダン・ミニバン専門店」を掲げ、クラウン・マジェスタ・マークX・レクサスIS/GS/LS・スカイライン・フーガ・アルファード・ヴェルファイア・エルグランドといった上質車を軸に在庫を構成しています(カーセンサー掲載在庫187台、クチコミ総合評価4.9点/1859件・2026年8月時点)。
クラウンに関する当社の強みは、次の3つの点です。
①クラウンを探しに来る店
東神戸店の在庫は、クラウン・マジェスタ・レクサスIS/GS/LSを軸に組んでいます。セダンを目当てに来店される方が多く、買い取った車が業者間に出る前に次のお客様へ渡っていきます。
②中間マージンを抜かない
自社の店頭で売れる見込みが立つ車は、オークションに出品しません。出品料・陸送費・落札手数料が乗らないぶん、その差額をそのまま買取価格に回せます。クラウン系は、この形で買い取れる比率が高い車種です。
③5系統を別々に値付けする
クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート、220系では買い手の層がまるで違うため、相場の見方も分けています。全国130会場のオークション相場とマレーシアの提携バイヤーへの輸出ルートを並行して確認し、その車がいちばん高くなる売り先を決めてから金額を出します。
《安心ポイント》
・出張査定無料・名義変更無料代行。書類が揃えば即日〜翌営業日のお支払いにも対応します。
・やり取りはメールで完結。営業電話がかかってくる心配はありません。
・整備工場・鈑金塗装工場を併設。売却後の代車や、乗り換え車両の納車前整備(法定12ヶ月点検30項目)まで自社で完結します。
対応エリアは神戸(東神戸/鈴蘭台/大久保/宝塚)、大阪(箕面)、徳島(徳島/Jeep徳島)、愛知(春日井・小牧)、滋賀(FIAT/ABARTH滋賀)、神奈川(Jeep小田原)。できるかぎり高い評価をお出しします。
7. よくある質問(FAQ)
Q. クロスオーバーとスポーツ、どちらがリセールは強いですか?
A. 金額そのものはスポーツ、とくにPHEVのRSが上です。台数が少なく、指名で探されるためです。ただし新車価格も高いので、残価率で並べると差はかなり縮まります。買い替え前提で「戻ってくる割合」を見るなら、ほぼ横並びと考えていただいて構いません。
Q. 220系はもう安いですか?
A. しっかり値は付きます。16代目がSUV路線へ移ったことで、正統派FRセダンとしての220系はむしろ評価が上がりました。とくにRSアドバンスとサンルーフ付きは、同じ年式のなかでも高い数字が出ます。
Q. 法人名義のクラウンでも売れますか?
A. 売れます。登記事項証明書や社印など必要書類が個人と異なりますが、リースアップ車を含め対応可能です。所有権解除・名義変更は無料で代行します。
Q. エステートを売るのは早すぎますか?
A. 早すぎることはありません。むしろ玉数が少ない時期のほうが、店頭で待っているお客様に直接つなげられるぶん、金額は出しやすくなります。新車の納期がまだ残っているモデルは、中古を待てない層が買いに動くためです。ただし業者ごとの評価差が大きい時期なので、提示された金額の幅は見ておいたほうがいいでしょう。
Q. クラウンの人気色は何ですか?
A. プレシャスホワイトパールとブラックが安定して強く、16代目ではバイトーンも評価されます。同じグレード・同じ走行距離でも、色だけで査定額は動きます。購入時に決まってしまう要素なので、次の車を選ぶときに意識しておくと、数年後に効いてきます。
Q. 査定額はどのくらいの期間有効ですか?
A. 一般的には提示から1週間程度が目安です。中古車オークションの成約単価は月次で動いており、2026年に入ってからは輸出需要と在庫確保の動きで過去最高水準の更新が続いていると報じられています。相場が動く局面ほど、査定は「売ると決めたタイミング」で取り直すのが確実です。
Q. ローンが残っていても売却できますか?
A. 売却できます。買取額でローンを完済し、差額を受け取る(不足する場合は精算する)のが一般的な流れです。ワンゼットでは残債の確認から所有権解除・名義変更まで無料で代行します。
Q. 出張査定のエリアはどこまでですか?
A. 兵庫・大阪・徳島・愛知・滋賀・神奈川を中心に対応しています。エリア外でもご相談ください。
8. まとめ|「クラウン」ひとくくりの査定額は存在しない
16代目のクロスオーバー・スポーツ・セダン・エステートに、先代の220系を加えた5系統が、いま同時に中古市場へ出ています。想定ユーザーも流通量も違うので、「クラウンの相場」という単一の数字はそもそもありません。お乗りのクラウンがどのモデルのどのグレードで、いま市場でどう評価されているのか。ここが分からないまま出てきた金額は、高いのか安いのか比べようがありません。
そのうえで、
①下取りの前に買取査定を取る、②3月末の税制の節目を意識する、③修復歴・整備記録を正しく揃える。
この3点を押さえるだけで、提示額は変わってきます。セダン専門店の目で、あなたのクラウンを評価します。
※この記事の相場・残価率は、業界専門メディアが公開している業者オークション実績や中古車情報サイトの掲載価格をもとにした調査時点の目安です。実際の査定額は、グレード・ボディカラー・装備・修復歴・整備記録・地域需要・為替や海外需要の変動によって上下します。正確な金額は個別査定でご確認ください。